現在、鑑定書を発行している機関は数多く存在しますが、世界的に権威のある鑑定書発行機関はHRD(ベルギー)とGIA(アメリカ)であると言えます。HRDは世界で最も権威のある機関と言われており、GIAはダイヤモンドの4C基準を作成した機関です。
一方、日本の鑑定機関で有名なのが、HRDと提携しているCGL(中央宝石研究所)と、GIAと提携しているAGT(AGTジェムラボラトリー)で、特にCGL(中央宝石研究所)は信頼性に定評があり、日本で流通している大半のダイヤモンドの鑑定をしており、業界標準とまで言われています。
■CGL(中央宝石研究所)
国内最大規模の鑑定機関。ベルギーに現地鑑定所をもち、HRD(ダイヤモンド・ハイ・カウンシルアントワープを初めとするベルギー国内のダイヤモンド総括団体。ヨーロッパを代表する鑑定・教育機関でもある。)と提携している。国内で流通する宝石品質ダイヤモンドの大半を品質分析し、信頼性には定評があり、業界標準と言われるまでになっている。
■AGT(AGTジェムラボラトリー)
4Cの生みの親でGIA(米国宝石学協会)と提携し、GIAジャパンのラボ部門になっている。宝飾業界や消費者の保護及び利益に貢献する鑑定には定評がある。
■GAAJ(全国宝石学協会)
ベルギーに現地鑑定所をもち、国内で最も歴史のある、業界間でも信頼の厚い鑑定機関。古くは英国宝石学協会より日本におけるFGA試験を委嘱され、数少ない“世界に通用する日本の資格”と評価される。